リアクション1:君は頭がいいね
リアクション2:君はすごく頑張ったね
これは、スタンフォード大学心理学者 キャロル・S・ドゥエック教授の実験。
(キャロル・S・ドゥエック(2016)『MINDSET 』草思社)
20年にわたる調査で、科学的に実証されたことは、
- 「頭がいいね」とコメントされ続けた子どもは、「固定型マインドセット」を持つ
能力は生まれつき決まっている。失敗体験が続くと自分には能力が足りないのだと結論づけて諦めやすくなったり、挑戦すること自体臆病になる。
- 「すごく頑張ったね」と勇気づけられた子どもは、「成長型マインドセット」を持つ
正解した結果より到達するまでのプロセスを重視することを学び、能力は努力次第で伸ばせると考える。
「頭が良いのだから、才能があるのだからと言って子どもを励まそうとしても逆効果、ボロを出したらどうしようかと、ますます不安な気持ちにさせてしまうから」とドゥエック教授はいう。
ここで思い出されるのが、アドラー心理学、アルフレッド・アドラーの100年前の言葉、『叱ってはいけない、ほめてもいけない』
『叱られたり、ほめられたりして育った人は、叱られたり、ほめられたりしないと行動しなくなる。そして、評価してくれない相手を敵だと思うようになる』
『能力をほめるのは、上から目線。大事なのは横から目線での勇気づけの言葉』
『人は、「貢献感」を感じ、「自分に価値がある」と思える時にだけ勇気を持つことができる』
『「よくできたね」とほめるのではない。「ありがとう、助かったよ」と感謝を伝える』
アドラー心理学は、「人間性心理学の源流」と呼ばれている。ドゥエック教授のマインドセットの研究は、アドラー心理学を科学的に実証しようとしたのか。
私たちは、ほめることはいいと思い、ついつい
「頭いいね」、「やればできるじゃん」、「この子天才じゃない。将来はダビンチね」と能力をほめてしまう。
「頭いいね」、「やればできるじゃん」、「この子天才じゃない。将来はダビンチね」と能力をほめてしまう。
アドラーもドゥエック教授も、ともにいう。
マインドセットは、変えることができる。主観的な認知によって、色眼鏡をかけて世の中をみているだけ。
子どもたちに勇気づけの言葉をかける大人が増えると、「やればできる!」というマインドセットの子どもが増える。明るい未来につながる!
では、改めて、
難解なパズルに正解した子どもに、
「あなたの頑張っている姿をみて、私も頑張ろうと思った、ありがとう!」
「あなたの頑張っている姿をみて、私も頑張ろうと思った、ありがとう!」
と伝えるのは、どうだろうか。
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