子どもと横の関係を築く

小学6年生と幼稚園年長のお子さんを持つ、おかあさんに質問してみました。

「学校が休校していますが、お子さんはどのようにお過ごしですか?」

おかあさん曰く、

「6年生の子が、2つのことを感じているといっています。
一つ目が、学校にいっている時より、自分で時間がコントロールできるので、いい。
二つ目は、学校で友達に会えないのがつらい。友達とたくさん話をしたい
民間がやっている対話型のオンライン学習に参加したら、すごく楽しそうだった」

6年生、考え方がしっかりしている。
お子さんとどのような関係性を築かれているのか関心がある。
深く話を聴くと、

「子どもには、自分で判断させている。私は、子どもより長く生きているので、多くの経験をしている。その経験を活かして子どもに提案をする。多少、誘導していると思うところはあるが、子ども自身で選択するように促している」

子どもに対して「あーしなさい、こーしなさい」、「これはやっちゃだめ」とついつい指示を出してしまうものだが、どうしてこのような関わり方をするようになったのか、そのきっかけは一体何だったのか気になる。
深く話を聴くと、

「子どもが2歳のときに、気づいた。
コワーキングオフィスの託児所のお手伝いしていたが、起業家のみなさんをみて、資格なんか必要ない、なにか世の中に役立つことがみつかれば、挑戦していいのだということに」

「それから、子どもに夢を一緒に探索するようになったが、子どもの表現力が足りない。誘導したところもあるが、国語を学びに行くようになり、表現する楽しみを得たようだ」

「親の想いを押し付けてはいけないと思い、子どもとヨコの関係で関わるようにしている」

親も子どもも「人生の主人公」、子どもも主体的に生きていく力を持っていると信じているおかあさんと出会えて、嬉しかった。

親子の関係、教師と生徒、学生の関係、上司と部下の関係、子ども同士の関係、あらゆる関係性において、ヨコの関係が構築することができれば、私の想い「日本が世界No.1の笑顔大国になる!」を実現できる。
これを信じてこれからも行動していきたい。

意を固くすることができた対話の機会に感謝です。

*関連記事『子どもたちが「主体的に学ぶ」とは?』(参照
*関連記事『子どもの心がスイッチオン!「やればできる!」を育むには』(参照

#たまプラーザ #学童保育型学習塾 #国語 #算数 #小学生 #プログラミング
#STEM教育 #課題解決型学習 #PBL #社会性と感情の学習 #SEL #放課後
#学力向上 #未来創造アカデミー #高知工科大学

子どもの心がスイッチオン!「やればできる!」を育むには

難解なパズルに正解した子どもたちに、あなたはどちらのリアクションをしますか?

リアクション1:君は頭がいいね

リアクション2:君はすごく頑張ったね

これは、スタンフォード大学心理学者 キャロル・S・ドゥエック教授の実験。

(キャロル・S・ドゥエック(2016)『MINDSET 』草思社)

20年にわたる調査で、科学的に実証されたことは、
  • 頭がいいね」とコメントされ続けた子どもは、「固定型マインドセット」を持つ

    能力は生まれつき決まっている。失敗体験が続くと自分には能力が足りないのだと結論づけて諦めやすくなったり、挑戦すること自体臆病になる。
  • すごく頑張ったね」と勇気づけられた子どもは、「成長型マインドセット」を持つ

    正解した結果より到達するまでのプロセスを重視することを学び、能力は努力次第で伸ばせると考える。

頭が良いのだから、才能があるのだからと言って子どもを励まそうとしても逆効果、ボロを出したらどうしようかと、ますます不安な気持ちにさせてしまうから」とドゥエック教授はいう。

ここで思い出されるのが、アドラー心理学、アルフレッド・アドラーの100年前の言葉、『叱ってはいけない、ほめてもいけない

『叱られたり、ほめられたりして育った人は、叱られたり、ほめられたりしないと行動しなくなる。そして、評価してくれない相手を敵だと思うようになる』

能力をほめるのは、上から目線。大事なのは横から目線での勇気づけの言葉』

『人は、「貢献感」を感じ、「自分に価値がある」と思える時にだけ勇気を持つことができる』

『「よくできたね」とほめるのではない。「ありがとう、助かったよ」と感謝を伝える』

アドラー心理学は、「人間性心理学の源流」と呼ばれている。ドゥエック教授のマインドセットの研究は、アドラー心理学を科学的に実証しようとしたのか。

私たちは、ほめることはいいと思い、ついつい
「頭いいね」、「やればできるじゃん」、「この子天才じゃない。将来はダビンチね」と能力をほめてしまう。

アドラーもドゥエック教授も、ともにいう。
マインドセットは、変えることができる主観的な認知によって、色眼鏡をかけて世の中をみているだけ。

子どもたちに勇気づけの言葉をかける大人が増えると、「やればできる!」というマインドセットの子どもが増える。明るい未来につながる!

では、改めて、

難解なパズルに正解した子どもに、

あなたの頑張っている姿をみて、私も頑張ろうと思った、ありがとう!

と伝えるのは、どうだろうか。

#たまプラーザ #学童保育型学習塾 #国語 #算数 #小学生 #プログラミング
#STEM教育 #課題解決型学習 #PBL #社会性と感情の学習 #SEL #放課後
#学力向上 #未来創造アカデミー #高知工科大学

夢を描く子どもは行動が変わる!

オンライン対話でおかあさんと対話しました。
1対1で深く語り合うのもいい、いろいろな気づきをいだだきました。

先週の対話会で話題になった「どうなっていたらいい?」と息子さんに問いかけしたら、「そんなのわからない・・・」とリアクションが薄かったとのこと。
(先週のオンライン対話の様子→2020年4月28日記事参照

でも、「ナイスチャレンジ!」です。

今までやったことがないことをやってみるって、勇気が必要。
たとえ、息子さんの反応が薄かったとしても、やってみないと何も変わらない、
試してみることに失敗はなし!」です。

人間は、生きていくうえでの「羅針盤(自分軸)」を発見すると、そこに向かって歩き始めます。「自分軸」は、「ビジョン」、「」でもいいし、自分が生きるうえで大切にしていること、大切にしたいこと、いわゆる「価値観」を軸としてもいい。

わくわく心が躍るような「自分軸」が見つかると、たとえ失敗しても心はおれにくい

失敗から学んで、違ったやり方で何回でもトライする、素敵ですね。

と会話していたら、「ママ友がのこと言っていたことを思い出した」とおかあさん、

「なになに?」

「本命でなかった中学校に通い始めたお子さん、最初はいやいや通学していたようで。
でも、学校であなたの夢は?と毎日聞かれる。最初は、夢なんか語れなかった子が、夢を語り始めた。今は、学校に通うのが楽しそう。自ら学び、努力するようになった。子どもの変化を感じられる。いい学校に出会えた。その学校はワタミの渡邊美樹さんが理事長、校長をされている郁文館中学校、中高一貫校です」

早速、調べてみました。
教育理念「子どもたちの幸せのために学校はある」、子どもたちが主人公です。
そして、「子どもたちに夢を持たせ 夢を追わせ 夢を叶えさせる」という教育の目的は、私たちの想いと近い。

(yahoo画像より入手)
ホームページ:郁文館夢学園の教育理念

「郁文館夢学園さんに、私たちの未来創造塾を中学校入学前のプレ・スクールと認定いただくと、地球に喜びの笑顔があふれる未来につながる」と妄想?している私がいます。
思い立つと行動したくなる性分、アクション起こしてみます。

おかあさんとの対話、
お子さんへの「どうなっていたらいい?」という問いかけの話に戻ります。

いきなり、漠然とした問いかけをすると「そんなのわからない」と返ってくるのも、うなづけます。
身近なテーマ、例えば、「今日寝るときどんな気持ちだったらいい?」、「新型コロナが収束したらどうなっていたらいい?」、「〇〇年後、家族がどうなっていたらいい?」
だと想像しやすいかもしれません。

お子さんの話に共感しながら聴くことができれば、きっと楽しいですね。

外出自粛の折、『「〇〇年後の家族」をみんなで絵に描いてみよう!』、

と家族が力を合わせて取り組んでいる様子を想像するだけでも、心がほっくり温まります。

#たまプラーザ #学童保育型学習塾 #国語 #算数 #小学生 #プログラミング
#STEM教育 #課題解決型学習 #PBL #社会性と感情の学習 #SEL #放課後
#学力向上 #未来創造アカデミー #高知工科大学

子どもたちが「主体的に学ぶ」とは?

みなさん、「主体的」とは何でしょうか?

大学は主体的に学ぶところ」、と学生にいうことがありますが、ほとんどの学生は主体的という言葉は使っても、その意味を深く理解せずに大学にきていることに気づきました。
そこで、初めての授業で「主体的とはなにか」をディスカッションして主体的に学ぶことの意味を自分の腹に落してから大学生活をスタートさせていました。

ところがです、
小中学校の新学習指導要領をみていたら、
「知識の指導等の質を高め・能力を育む主体的・対話的で深い学び」を実現するとあります。「小学生に主体的な学びを求めている!」、正直、驚きました。

子どもたちが、教員が、保護者が「主体的」の意味するところを理解していれば、学校は、明るい未来につながる教育の場になると確信しました(改訂前の指導要領にもありますが)。

そこで、改めて、みなさんに問います。
「主体的」とは?

ステップ1:主体的の対義語から考えてみよう

ステップ2:アドラー心理学の主体論人間は、人生を描く画家である」から考えてみよう

ステップ3:主体的と自主的の違いから考えてみよう

*****************
「主体的」が意味するところをイメージできましたでしょうか。

主体的の対義語である「客体的」、「受動的」から、主体的は、自分の意志が働き、能動的に行動することであると読み取れます。

アドラーがいう「人間は、人生を描く画家である」から、自らの人生を切り拓いていくことの大切さを教えられます。

そして、「他からの指図や干渉によらず、なすべきことを自分の意思に基づいて行うさま(デジタル大辞泉)」という意味を持つ「自主的」と何が違うのか?

「自主的に生きる」と言わない。

私は、
自主的」は、目標が他者からすでに示されていて、その目標に向かって自分の意思で行動すること。
一方、「主体的」は、ボヤっとしている目的を自分自身で明確にして、その目的に向かって自らの責任と意思で行動していくことだと、理解しています。

子どもたちが、生きていくうえでの羅針盤(目的)を発見し、そこに向けて学び、チャレンジしている、

子供たちが人生の主人公として社会の一員として力強く生きていき、関わる人に良い影響力をおよぼしている未来の姿(目的)を想像し、
子供たちにとって最善の学びの場を追い求めている教員がいる、

そんな教育の場を想像するだけでワクワクするのは私だけでしょうか。

#たまプラーザ #学童保育型学習塾 #国語 #算数 #小学生 #プログラミング
#STEM教育 #課題解決型学習 #PBL #社会性と感情の学習 #SEL #放課後
#学力向上 #未来創造アカデミー #高知工科大学

エコハウスをつくってプログラミング的思考を養う

 体験会「脱炭素、エコハウスをつくろう」に3組の兄妹、姉妹が参加してくれました。まずは、素敵な時間をシェアできたことに感謝です。 タイトルは、「エコハウスをつくってプログラミング的思考を養う」としましたが、微妙に違っています。 段ボールでエコハウスを作っている子どもたちを観察して...