「カルタ、なんとか作り上げた!」

 「カルタ、なんとか作り上げた!」が率直な感想です。
振り返りをしてみると、「なんとか・・・」、と感じるほど学びの場をつくっている私たちにとって学びの多かったプロジェクトでした。気づきをくれた子供たちに感謝です。

国語&アート・デザインの課題解決型学習「カルタ作り」に4日間チャレンジしました。

国語力=基礎力、
算数・理科をはじめすべての教科のレベルアップは欠くことができない大切な力です。
子供たちには良書と出会ってもらいたい。文章や言葉で伝える力は、生涯必要なリソースです。
「読み解く力、文章・言葉で伝える力」を育む目的で「カルタ作り」をテーマに選びました。


4日間のプロジェクトでは、私の感情曲線が乱高下状態、
しかし、この感情をしっかりと受け容れることで明るい未来につながるとのポジティブシンキングでしっかりと振り返りをしたいと思います。

2日目「つまらない」、「やりたくない」とそっぽを向く子供たち、
むっとした私、「では、やめよう。これからの時間、自由に使っていいよ」と言い放ってしまいました(保護者様、すみません)。
最初は「やった!」と喜んでいた子どもたちも「自由??・・・。」、なかなかやることが見つからなず呆然としていました。
「目的のない自由はしんどい」、目的をしっかりと持つことの大切さだと気づかされました。
そこで、子供たちの気持ちに変化が起きました。
「『ざんねんないきもの事典』から カルタに書くターゲットを見つけるのはどう?」と提案すると、
「やる!面白そう!」、「わ行」までなんとかたどり着くとができました(たどり着いた時の私の気持ち「ほっとの安堵感&子供たち、頑張った!嬉しい&子供たちを信じて諦めずやり抜いた自分も素敵!」)。

さらに学びの場を進化させるために、振り返り(現場検証)をします。
現場検証の方法として「問題解決型アプローチ」と「課題解決型アプローチ」があります。
前者は、問題(悪いところ、できなかったところ)を探して、その原因を取り除いて良くしていくというアプローチ、後者は、目的に向かってリソース(良いところ、できているところ)を増やしていくという方法です。
私たちたちは、普段、ダメ出しをされたり、自分のダメなところを見つけて直していく方法に慣れています。しかし、経営者、スポーツ選手、学生のメンタル・コーチングをしてきた経験から、この「問題解決型アプローチ」を好む人は一握り、多くの人が気分が落ち込んだり、プレッシャーを感じて勇気をくじかれてしまうと感じています。
一方、いいところを増やすという「課題解決型アプローチ」は、ポジティブに行動を起こすことができる方法として昨今、注目されています。人(好みの違い)によって、あるいは状況に応じて、アプローチ方法を使い分けて、改善に向けたアクションプランを探るのがいいのではないかと考えています。

余談はさておき、カルタ作りプロジェクトの振り返りをスケーリングを用いた課題解決型アプローチで検証して、次につなげていきたいと思います。
  1. 「目的・目標「子供たちが達成感から最高の笑顔でガッツポーズをする。読み解く力、絵や文章で伝える力がレベルアップしたと子どもも我々も実感する。」が達成できたら10点とすると、今回のプロジェクトの達成度は何点?」 →4点(主観的、直感で可)
  2. 「良かったところ(4点)は? 思いつくところを具体的に書き出してみて」
    ・「国語&アート・デザイン」の課題解決型学習にカルタ作りを取り上げたこと
    ・国語力の向上の原点に立ち戻り、本を活用することができた
    ・子どもたちが最後までやり遂げることを信じることができた
  3. 「10点満点にするためには、どんなことをしたらいい? 思いつくことを具体的に書き出してみて」
    ・子どもたちと目指すゴールを明確にイメージする
    ・プロジェクトの狙い・ゴールを羅針盤として、プロセス・デザインをする
    ・本の内容を深掘りして、読解力を養う時間を充実させる
    ・読解したことを文章にアウトプットする試みをする
  4. 「(いきなり10満点にすることはできないので、)1点あげるとするとなにをする? 3.で洗い出した中からまずは、最初に実行するとしたら?」
    ・プロジェクトの狙い・ゴールを明確にして、プロセス・デザインをする。これを実践したら、1点といわず、4点上がる。
  5. 実行&振り返り(現場検証)
2月から、新たな課題に子どもたちと取り組みます。
「プロジェクトの狙い・ゴールを明確にして、プロセス・デザインをする」を習慣化したいと思います。

私たち大人は、子どもたちに直してもらいたいところを指摘(ダメ出し)して、改善させるという方法をとることが多いですが、いいところを増やして成長を促す「課題解決型アプローチ」は、一歩を踏み出す勇気づけに有効だと考えています。
ご家庭でも、ぜひお試しください。

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