子どものキャリアプランと教育の関係について考える

外出自粛のおり、
オンライン対話「子どもの教育について語ろう」を開催した。

小学生、中学生のお子さんを持つおかあさんに参加いただき、総勢7名での対話会となった。

事前アンケートの参加理由、
子どものキャリアプランをどのように声かけしたらいいか悩んでいる」というコメントが目に飛び込んできた。

「小学生のころからお子さんのキャリアを意識しながら子どもと向き合っている方がいる!」

キャリアと教育のあり方は深く関連性があるのでは、ということで、

子どもたちのキャリアのイメージを膨らませて、子どもたちの教育の場のあり方や子どもへのかかわり方について意見交換することにした。

私たちは、多くの教育を受けてきた。
現在の自分から過去を振り返ってみると「教育」とは何か?

「国語を習うことで、話す、聴く、読むなどのコミュニケーション力を身につけた」
「自分の興味を探求する機会であった」
「対人関係を学ぶ場であった」
「いい先生との出会い等を通じて、生き方の羅針盤になった」
「今振り返ると、あたりまえだけど成長させてもらった貴重な場」
「社会に出るまでの助走期間」

という振り返りからも、教育が現在の自分に影響を与えていることに間違いない。

英語「キャリア」 Career”の語源は、ラテン語「カラリア」 carrariaの「道」や「轍(わだち)」とされているように、狭義の職業の経験、職歴に加え、
社会的・職業的に自立し、社会の中で自分の役割を果たしながら実現する自分らしい生き方という広義の意味もある。

子供たちのキャリアについて、親から強制をしてはいけないのではと思いつつ、どう接したらいいか」

子どもに「何になりたい?(狭義:職業)」という問いかけに加え、自分らしい生き方を探索してみる問いかけ「どうなっていたらいい?(広義:自分らしい生き方)」という問いかけも必要ではないか(2020年4月23日記事参照)」

子どもの思考を引き出す方法として、嫌だと思う環境からの望むべき環境を導き出すという、否定系の問いかけから入るのもありでは

「子どもたちに世の中のことに関心を持ってもらうため、例えば、持続可能な開発目標(SDGs)をテーマに話し合っている」

そして、
将来なりたい事がなくても大丈夫と導いて行くのも大切では」の意見に、
スタンフォード大学ジョン・D・グランボルツ教授のキャリア理論「計画された偶発性理論」を思い出した。 

大学生2年生(2学期)向け授業「キャリアプラン基礎」でこのスライドを見せたら、学生の目が点になった。「えっ、もうキャリアプランはいらない!」

グランボルツ教授、曰く(私の解釈を含む)

「あなた自身、あなたが取り巻く環境が常に変化しているときに、キャリアの意思決定をしないでほしい」

「大切なことは、キャリアの選択肢をオープンにしておくこと。幸運を作り出すために行動すること。夢に向かって少しづつ試してみようとすること」

「現実に起きたことを真摯に受けとめ、その中で自分を磨いていくために5つの力が必要」

  1. 好奇心:絶えず新しい学習の機会を持ち続けること
  2. 持続性:失敗に屈せず、努力し続けること
  3. 楽観性:新しい機会は必ず実現するとポジティブに考えること
  4. 柔軟性:こだわりを捨て、信念、概念、態度、行動を変えること
  5. 冒険心:結果が不確実でもリスクをとって行動を起こすこと
この5つの力は、私たちが思い描く未来のイノベーターのマインドセットともマッチする。

子どもたちがすくすく育つためには、学びの場を作ることも大事であるが、

それ以上に親、教員、スポーツ指導者、地域の人などあらゆる大人の子どもたちとの向き合い方が大切だと、
改めてオンライン対話で深く感じることができた。

子供との関わり方をテーマにディスカッションするのもいいかなとと考えている。

オンライン対話に参加いただいた、
子どもと真剣に向き合っている素敵なみなさんに感謝!

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