プログラミング的思考 VS  直感力

文部科学省は、プログラミング的思考を
「自分が意図する一連の活動を実現するために、どのような動きの組み合わせが必要であり、一つ一つの動きに対応した記号を、どのように組み合わせたらいいのか、記号の組み合わせをどのように改善していけば、より意図した活動に近づくのか、といったことを論理的に考えていく力」と述べています。

プログラミング的思考はなぜ必要なのか?
物事には全て「目的」と、目的にたどり着くまでの「過程」が存在します。
そのことに意識して行動できるかどうかは、社会を生き抜くうえで非常に大切なポイントだとされています。

自分自身を振り返ってみると、「プログラミング的思考」を意識して学んだことはありません。
しかし、何をするにしても手順を考えて(意識しているかいないかは問わず)行動しています。行動するにあたって、小さな動き、部品に分解し、統合することもできます。
最適な行動するために最適な事象を取り出すこと(抽象化)ができます。
パターン化(一般化)してものを見ることもできます。
どちらがいいか選択、判断しながら行動しています。必要に応じて、ある行動、工程を繰り返すこともあります。

学校での学び、読書、仲間との会話も含めたあらゆる「体験(成功体験、失敗体験)」を通じて「プログラミング的思考」なるものを身につけてきたのではないかと確信しています。

私たちのアカデミーでは、子どもたちにいろいろな体験の場をつくりたいと考えています。
「牛乳パックでクリスマスカードをつくろう(参考記事)」でも、プログラミング的思考を養うことができます。

子どもたちは、ロボットを組み立て、プログラムを組んで動かすことに夢中になります。

その様子を観察していると、直感的に部品(プログラム)をつないでロボットに動きを指示している。でも、ロボットは思い通りの動きをしてくれない。また、直感で部品をつなげる。

試行錯誤を繰り返すと、ロボットは思い通りの動きをしてくれるようなる。
「やった、できた!」

果たして、これでプログラミング的思考を養うことに役に立っているのでしょうか?

私たちは、次のプロセスを踏めば、プログラム的思考を育むことができると考えています。
①目的を明確にする…ロボットをどのように動かすか
②できたロジックを俯瞰して見て、考える…振り返り

社会を生き抜くためには、「直感力」は大切です。
でも、直感力だけでは、ひもが切れた凧のようになってしまう?

アカデミーでは、「直感を論理でつなぐ力」を育むことができる、そのような学びの場を今後も作っていきたいと考えています。

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